組織の土台創り
<実施概要>
組織の土台創り
Q:御社の事業内容やビジョン・ミッションを教えてください。
A:建設・建機業界のDXに取り組んでいます。
背景として、社会インフラサステナビリティの問題があります。
国土交通省の調査(※1)によると、今後20年間で建設後50年以上経過する施設の割合は加速度的に高くなる見込みです。
戦略的にインフラを維持管理・更新することが求められる中で当社が取り組んでいるのが、ロボティックス技術を使った生産性向上、人の安全や環境への配慮です。
将来的には、汎用的な自動運転・自立運転の技術プラットフォームとして、建設業界だけでなく、物流など人手不足が課題となっている他業界にも貢献していきたいと考えています。
※1 出所:国土交通省
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/maintenance/02research/02_01.html
Q:今回、本研修(チーム力向上およびバリュー策定ワークショップ)を実施された背景はどのようなものでしたか?
A:事業の拡大にともない、採用も積極的に行っています。
社員数が増え、社内を見渡してみると、バックグラウンドも価値観もさまざまな仲間が働いています。そんな仲間が協力をして仕事を進められる環境を考えた時、ガチガチのルールをつくる方法もあると思いますが、それはしたくなかったんです。
大型建機を扱っているので、当然ながら安全や品質ルール、ガバナンスは非常に重要視していますが、どんどん新しい事業を行なっているので、ガチガチのルールだけじゃ追いかけられません。
そこで、ARAVで働くってこういうことだよねという皆が共感できる「価値観」を明確にして、そこにARAVらしさをインストールしたかったんです。
ARAVが何を大切にしているのかが共通言語で理解できれば、大きな判断をする時や、意見の相違がでた時も、価値観と照らし合わせて議論できると思ったんです。
さまざまな思いをもってARAVに入ってきた仲間が、どんなことを実現していこうとしているのかを、みんなで議論しながら相互理解を深め、協力して仕事を進める過程で、指針のようになればと思っています。
Q:弊社のソリューションを選ばれた理由はなんでしょうか。
A:「これがARAV流だよね」という言葉を集めて、軸となるようなものを3つぐらい作っておきたいと思っていたところに、ライスボールさんからご提案いただいた、みんなで対話をしながらバリューをつくっていく研修のやり方がマッチしていると感じたからです。
実は他社さんからもご提案を受けておりました。
内容としては、アクティビティをしながら相互理解を深めていく研修だったんですが、落ち着いて対話をするやり方のほうが社風にもフィットしていると思い、御社を選択しました。
Q:実際に実施されてみて、いかがでしたか。
A:限られた時間の中で作りあげたバリューは、荒削りな文章ではあったものの、すごく響くものがありました。非常に練られていて、まさに今のARAVの状況が短い文章の中に凝縮されているなと。
現在は、作ったバリューを社内に浸透させるために、バリューをSlackのスタンプにして「いいね」ボタンのように使っています。
3つのバリュー「Envision Success」「Every Challenge」「The Only ONE」のうち、よく使われているスタンプは「Every Challenge」(エブチャというふうに馴染みやすいスタンプにしています)でしょうか。
それともうひとつ、個人的に非常に興味深かったのが、講師の方との雑談で出てきた自己肯定感の話でしょうか。
(一般論として)ベンチャーに来る人は、自信満々で尖った人だと思われがちですが、中には自己肯定感が低い人もいて、自己肯定感が低いと、自分に矢印が向かう事を避けたがる傾向があり、結果として尖って見える、という示唆を頂いて、なるほどそういうこともあるかもなと納得しました。社員には高い目標意識を持ち、自分の仕事が会社や世の中に貢献しているという思いで、仕事に取り組んでもらいたいと思います。
Q:今後さらに、どのような会社にしていきたいと思われますか。
インタビュー時の榊原様
A:それぞれがエキスパートとして、お客様の困りごとを、ARAVらしさで、製品やサービスに落とし込んでソリューションとしてインテグレートしていく、今後もそんな組織をつくっていきたいですね。
今回つくった3つのバリューのひとつは、ARAVらしさとして10年先20年先も残っていてほしいなと思います(笑)
Q:ライスボール社の本研修は、どのような企業におすすめでしょうか。
A:御社のソリューションは、このプログラムに限定している訳では無いと思いますので一概には言いにくいですが、本テーマで御社の柔らかい場創りを想定した場合は、スタートアップで、これからチームビルドしていくフェーズの会社が非常に合っていると思います。
会社が立ち上がっていく段階で、実現していきたいことや思いを社員みんなで再認識した上で、お互い助け合っていくような文化を醸成したいとお考えの企業ですね。
インタビュー風景
左上:柳原様(ARAV CFO)、左上:丸山(インタビュアー)、中央:谷口(ライスボール代表)
Q:参加者様の声
・改めて、会社の判断軸としてミッション、ビジョン、バリューは大切であると認識した
・自分達で決めていくことがあるというのはスタートアップらしい。責任を持って守っていこう
・ベンチャー企業にしか出来ないこともあるので常に技術力の向上をチャレンジしていきたい
・個人→チーム→顧客の視点がARAV流に一気通貫出来ると良いと思う
・ホームページのキャッチコピー作成や顧客に出す資料作成に今回の講義が活かせそう
・バランスの良い「こだわり」をもったOnly Oneの集団の一人になるよう行動したい
・過去の経験にあぐらをかかずに学ぶ
<プログラムの概要>
◆マインドフルネス:日々のビジネスにおいて、雑念に囚われることなく目の前の仕事に集中する力を高め、また、周囲と協働するための心を取り戻し、
チーム力向上を目指す(3時間)→ 詳細はこちら
ファシリテータープロフィール

谷口 秀人
(たにぐち ひでと)
- 株式会社RiceBall 代表取締役
- 一般社団法人まなびやアカデミー 代表理事
- 米国CCE.Inc. 認定 キャリアカウンセラー

中島 雄
(なかじま ゆう)
- InnerWorks代表コーチ/ファシリテーター米国
- NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー
- NVCレゾナント・リーダーシップ・ファシリテーター修了