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テレワークによるコミュニケーション不足やストレスを打破し、クリエイティブな発想の礎になるマインドフルネス研修を定期開催

<実施概要>

医薬事業部を中心に手挙げ式の研修として実施。「マインドフルネス入門編」というタイトルで3時間のプログラム。オンライン開催で当日の参加者は65名。

Q:今回の研修を導入された背景はどのようなものでしたか?

マインドフルネスを色々なところで耳にすることが多くはなっているのですが、マインドフルネスの実態はよく分からないというのが現状かなと思います。

私自身、元々シリコンバレーにいたこともあって、5年ほど前にGoogle社がされているマインドフルネスに興味を持ち、クリエイティブに仕事をしていくということが今後、必要であると感じていました。その中でGoogleが取り入れているマインドフルネスがどういうものかを自分でも体験をしながら模索をしていたところです。

クリエイティブに物事を考えていくにはマインドフルネスの「あるがままに受け容れる」ということが最初になければいけないかなと。最近の効率重視、成長至上主義だとバイアスがかかって物事を見ていますので、まず、あるがままに受け取るというのがクリエイティブな発想をしていくには重要だと考えていました。マインドフルネスはそこに効果がすごくあるのではないかということで今回の導入につながりました。

とはいえ、マインドフルネスが十分に認知されていないということもあります。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが弊社もここ1年半以上導入されていますので、それによってのコミュニケーション不足、ストレスや孤独感が追い風になって、マインドフルネスで働き方改革のネガティブな側面に訴求できるのではないかとも考えました。
今回は、その2点から導入させていただきました。

Q:㈱ライスボールを選んだ理由を教えていただけますか?

マインドフルネスも最近は色々なところがされているのは知っていましたが、マインドフルネスをちゃんと分かっている方が展開されているものかどうかが重要だと思っていました。

禅であれば日本発祥となると思いますが、マインドフルネスはアメリカで禅というものをマインドフルネスと捉えて、それを逆輸入みたいなかたちです。

ライスボール社では清水ハン栄治さんがそのマインドフルネスを理解して日本で展開されているということで、御社のマインドフルネスは日本でいうマインドフルネスの原点とも言えますので、信用して導入できるかなと思いました。

また、谷口さんの小冊子には、無意識・無自覚な状態でいかに我々が仕事をしているかということが書かれていました。マインドフルになっていないことによる弊害については、仲間内でも「なんとかしないとね」と話していたところだったんです。あとは谷口さんのお人柄も大きな追い風になっているかなと(笑)
ともするとマインドフルネスは敷居が高いと感じさせるところもありますが、小冊子のミドルのマネジメント層についてなど、谷口さんの実体験はすごく親近感が湧く内容でしたね。

Q:開催してみていかがでしたか?

参加者が研究開発メインで理系の人が多い状況で、マインドフルネスがスピリチュアルみたいな印象を持たれると困るなと思い、セミナーのタイトルに入門編とつけて敷居を下げて展開しました。

弊社メンバーは、マインドフルネスには前から興味があったということで、今回でさらに認知度が上がったように思います。

でも、実際にどこまで自分たちで試しているかはわからないところはあります。
ビジネススキルとしてのマインドフルネスはこれから必要になるかもね、と認識されたというのが開催後の印象です。


(今回の講師の)井上広法さんのバックグラウンドからエビデンスベースでお話をしていただけるので、脳科学の話は参加者の腹落ち感があって非常に好評だったと思います。
サイエンス、科学の特性なんですけれど、ひとつのところが理解できるとそこから次にどんどん派生していきます。今回のように脳科学がわかると、そこと心理学やストレスの関係などを言い出す人たちもいますので、今回の1回ということではなく複数回開催していき、マインドフルネスの効果効用を理解してもらえるようになればいいかなと思っています。

1回だと自身への効果というのを十分には体感できていない状態だと思いますので、今後は継続的にやっていくことで理解を深められるといいかなと思います。

Q:参加者の感想はどうでしたか?

マインドフルネス=スピリチュアルと思っていたのが、どうも違うなというような感覚を持たれた方が多かったと思います。
マインドフルネスの効果を感じるためにも次があるのであればぜひ参加したい!という前向きな感想が多かった印象です。

「マインドフルネス」という言葉を耳にしたことがあるだけだったが、どういうものかの理解が深まったというコメントも多かったですね。
継続したいという人が非常に多かったのは、コロナによるテレワークの影響が大きいかもしれないです。

Q:今後の展開は?

今後、シリーズ化する必要があると思っています。今回、入門編ということで第一関門は突破できました。それだけ興味をひいているのであれば、ここから先も開催する必要があるかと思います。

(マインドフルネスは)ビジネススキルという考え方からするとトレーニングして身につくものなので、1回やったからすぐに身につくものではありません。やはりそういう意味でも複数回の必要性はあるかなと考えています。

あとは、どういう効果効用というところにフォーカスするかが大切かと思います。マインドフルネスが万能薬かというと難しいところがありますけれど、実証されているところで言いますと、ストレス、コンパッション、リーダーシップなど今のビジネス環境に必要なところと結びつけたものを複数回やって、みなさんがビジネススキルとして使ってもらえるといいかなという構想でおります。

左上:(株)RiceBall 代表取締役社長 谷口秀人、右上:(株)RiceBall 明石聖子
柴田勉様

ファシリテータープロフィール


井上 広法
(いのうえ こうぼう)

  • 浄土宗光琳寺 住職
  • 浄土宗栃木教区 参事
  • hasunoha 共同代表
  • 未来の住職塾サンガ 副会長
  • 寺子屋ブッダ プログラムディレクター/講師

5年連続導入の理由とは?!「ビジネスパーソンにこそマインドフルネスを一つのスキルとして身につけてほしい」

<実施概要>

5年前より、社員に学ぶ機会として手挙げ式のプログラムとして実施。
今年は、約3時間のマインドフルネスのワークショップを開催し、
一人でも多くの社員が触れる機会を提供。

加えて、ワークショップ後にトレーニングを継続したい方を対象に、
任意で継続コミュニティを準備し、日々のトレーニングをメンバー間で
サポートし合う仕組みを導入し、継続学習を支援。

Q:ライスボール社にマインドフルネストレーニングを依頼しようと思われたきっかけは何ですか?

A : 実は5・6年ぐらい前まで、トレーニングを内製して社員に伝えていてもなんとなくあまり響いていないのではないかと葛藤を感じていました。マインドフルネスだけでなく他のトレーニングや、それ以外の経営陣からのメッセージも同様です。

例えば、私がいつも話しているようなことも、全社員会議で外部のゲストスピーカーを呼んで話してもらったら「すごい!」ってなるんですよね。それってなぜだろう、と考えた時に気づいたのが、 “家族だから、身内だから”なんです。
息子も私の言うことなんて聞き流していますし、私も母からかかってくる電話を「はいはい」ってあしらってしまっていますから(笑)。母は結構良いこと言っているのですが、身内だと何となく “分かってるよ!”と思ってしまって聞かないのかもしれません。でも他の人に言われると「本当そうだよね」って思える。そのことに気がついた時に、手放すことができました。トレーニングの内製に躍起になるのではなく外部の専門家を呼んで話してもらおう、と決めたんです。

講師の清水ハン栄治さんも面白そうだし、ありのままで自由なところが良いなと思いました。きちんと学んで資格を取得されているだけでなく、自身の変化をきちんと捉えてアウトプットされているところや、されてきたご経験にも信頼が置けることが決め手になりました。

Q:それから年に1度、5年に渡り継続してくださっているのはなぜですか?

A:参加した社員が感じている変化から良いプログラムだとわかっているので。正直に言うともっと頻繁にやりたいと思っていますが、年に1回でも外部の専門家を招いてのトレーニングの機会があるのと無いのとでは全く違いますね。

Q:貴社でマインドフルネスを広める時の課題はありましたか?

A:ユニリーバという会社の中ですでにシェアできているものがあるので、抵抗感はあまりなかったように思いますね。世の中に良いことがしたい、製品を通じてサステイナブルな世界にしたいというような思いを前提としてる会社ですので。
ただ、こういう形の無いものを身に着けるトレーニングは受講する人が決まってきてしまうので、新たに興味を持ってもらう人を増やす、という点はいつも課題ですね。「自分の中を見る」とか「内省」という言葉ではなく、「自分を整えるスキルやセルフリーダーシップが身に付く」という伝え方をあえてしています。

Q:ビジネスパーソンとして興味を持ちやすいと思うのですが、島田さんが “自分の中身の状態を整えておくこと”の重要性に気づかれたのがいつ頃でしょうか?

A:幼少からそういうことに興味があるのかもしれません。物事の捉え方は特に母の影響が大きいと思います。
大学生の時の話ですが、友人を訪ねて北欧へ一人旅に出た時に、両親が初めてクレジットカードを持たせてくれたのですが、そのカードで散財してしまったのです。帰国してからものすごく怒られました。でも同時に「お金で済む話で良かった。あなたが事故に遭うのでは無いか。何かを無くして大変な思いをしているんじゃないか。と心配する “念”であなたのことを守っていたのよ。それを分かりなさい。」と言われたんです。その時に「いつも元気で無事でいられるのはそういうことなんだ。」とハッとしました。
また、かけられた一言によってすごく励まされたり、厳しい言葉を言われても愛があれば伝わったり、そういうことが感覚的に分かっていた部分はあると思います。だから、人のモチベーションにも興味があって今こういう仕事をしているんですよね。

だから、逆に見えているものが全てだという捉え方は疑問に思っていました。
学生時代、父に「ものごとは全て結果なんだ。」と言われて大喧嘩したこともありました。父の言ったことも理解はできますが、いまだに私はプロセスをすごく大切にしています。社会人になってからも、なぜ皆結果ばかりを追い求めるのだろう、なぜみんな自分ではない誰か違う人になって頑張ろうとするんだろう、と疑問に思っていましたね。

Q:先日の台風で電車が止まって駅で長蛇の列ができたことがニュースになっていました。「出社しなくて良い」とすぐに判断できなかったリーダーたちが沢山いたことが露呈し、あれもまさに、中身ではなく会社に行くという形に囚われている表れだと思います。
島田さんはどう思われましたか?

A : 皆が同じことをしないといけない訳では無いと思うので、本人がそれが幸せだと思っていて、出社したこと自体を良しとする会社があり、その方針を良いと自分が思っているのならそれで良いと思います。でも、自分の声を聞くということが大事だと思います。そのためには「それをすることは幸せですか?それ、意味ありますか?何の価値を出していますか?」と誰かが問いかけることが必要だと思います。それによって、心がザワッとして何か感じて、
本当の自分の心に気づくこと、違和感をキャッチできること、それが大事です。
そういう点で、リーダーからのメッセージはとても重要な問いかけの機会だと思います。

Q:昨日と同じことを何も考えずにやってしまっている、いわばオートパイロット状態になっている人も多いと思います。マインドフルネスはそのオートパイロット状態にメスを入れる手法とも言えると思うのですが、そのあたりはどう捉えていますか?

A : まさにその通りだと思います。意識せずに自分の意識を外側にばかり向けているという人が多いと思います。無意識の意識を外に向けてしまっている、ということです。
どこに意識を向けるのかを意識する、自分はなにを意識しているのかを意識する、それが最終的に自分を知ることになると思います。マインドフルネスは目を閉じて呼吸に意識を向けることで、視覚情報はなくなりますよね。それによって耳から入るものや、いつも意識していない呼吸、などに意識を向けて、体感覚を感じることから始められますね。
常にオートパイロット状態にならないようにするには時間がかかると思いますが、少なくとも「あなたの意識は今どこにありますか? “今ここ”にありますか?」と気づかせてもらうことが大切だと思います。

Q:最後に、ずばりビジネスパーソンにとってマインドフルネスは有効でしょうか?

A : はい。ビジネスパーソンにこそマインドフルネスを一つのスキルとして身につけて欲しいと思います。
パフォーマンスを上げたい、生産性を上げたい、リーダーシップを伸ばしたい、という目に見える地位財的なものを結果として得るためにも、実はマインドフルネスがすごく効果的なんですよね。練習することによって身についてくるし、いつでもどこでもできるようになる。

そしてマインドフルネスを身に着けることによって、自分の声を聞くようになって欲しいと思います。外にばかり目を向けて、本当に自分のしたいことをしていないとか、 “しきたり”とか “しがらみ”とか “忖度”とか・・・そういったものに縛られて、自分らしくあっていない、自分自身を出せていないという人が多い気がするんです。マインドフルネスを通じて自分の声を聞くとか自分を知るとか、ということができるようになると、もっと自分を大事にできるんじゃないかと思います。
ですから、マインドフルネスに関わっている人たちの意識や知恵を集めて、ビジネスパーソンの必須スキルとして一気に広めていけたらいいなと思います。
 

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総本部長 島田由香氏(写真左)、
株式会社RiceBall代表取締役谷口秀人(写真右)

(構成・文:松元 絢)

<受講者の声>

参加された方からは毎年ご好評いただいております。
2019年度は、マインドフルネスの一番の課題である「習慣化」に向けて、任意で継続の仕組みを利用いただき、下記のような感想をいただきました。

◆だんだん慣れてきたおかげか、(中略)昔に比べてpeaceが少しずつ維持できるようになった気がします。心が少しだけ満たされたと感じたので、いいかと思います。

◆瞑想時の落ち着きと集中力はその日の心の余裕と大きく関連しているような気が
していて、もし昼間が慌ただしかったら、結構その日の夜は雑念が多い気がします。
毎日心が穏やかであるように意識したいと思います!

◆体をほぐす→瞑想を短時間でセットでオフィスで実践する方法を開拓して
みようと思います

◆継続してやれている自分がなんか規則正しく、いいと思っただけです。
なんとなく、規則を守って生活することが大事じゃないかと最近思っています。

株式会社Rice Ballご紹介

◆社名の由来:
【おむすび】の如く
人、組織、日本の「元気」の源泉になりたい
人、組織、日本の「つながり」を強くしたい

◆ビジョン:
『自らの人生の主役として、自らの意思で選択し、受け入れ、未来につないでいる』人で溢れる世にする

◆事業領域
・人材育成・組織開発全般
・営業コンサルティング
・マインドフルネス研修・ジョブクラフティング研修の提供

◆取引先実績(一部)
・(株)船井総合研究所
・ユニリーバ・ジャパン(株)
・GEジャパン(株)
・ドコモCS(株)
・(株)リクルートジョブズ
・富士通ネットワークソリューションズ(株)
・ランスタッド(株)
・アウディジャパン(株)
(他・敬称略・順不同)


集中力とビジネススキルを高め、マインドセットを根本的に変えるマインドフルネス&ジョブクラフティング

<実施概要>

希望者を対象に、集中力を高め、仕事の取り組み方を抜本的に変える機会としてマインドフルネス(3時間)とジョブクラフティング(2時間)を実施。初回は30名、2回目には募集開始直後の申込が60名を超えた人気プログラム。すでに、3回目、4回目と継続開催が決まっている。

 

Q:今回、この研修を実施された背景はどのようなことでしたか?

A:現在のランスタッド社は、2011年に今の前進となる日本企業を買収して、今の形になっていますが、本当の意味でグローバル企業としての文化、風土を醸成してという部分では、まだまだ課題があります。和気あいあいとした雰囲気がある一方で、同一性が非常に高く、一人ひとりの個性が見えづらい。また当事者意識が薄く自分ゴトとして考える人が少ないという印象を受けました。新卒採用後に一つの会社に勤め上げるというマインドセットを持つ社員が多く日本型雇用管理の典型的なパターンだと感じました。現状への満足度が高い、社外で起こっていることに関心が低く、自分が何をしたいのか?これからどうしていきたいのかを考える機会がなかったのか、自分のwillを答えられる人があまりに少なすぎる。その事実に大変驚きました。組織の風土を変えるには、いろいろな仕組み、環境面の整備、研修プログラムの構築など、様々な方法がありますが、それ以前に、一人ひとりのマインドセットが変わっていかないと、組織に文化や風土を浸透させていくのは難しいのです。誰もが会社に入ったときには、何かしらやりたいことがあったはずです。人生の目的を問い、自分のやりたかったことを思い出して、一人ひとりのモチベーションや意欲を引き出すきっかけが必要だと考えました。

Q:本研修(マインドフルネス&ジョブクラフティング)を選ばれた理由を教えていただけますか?

A:様々なトレーニングがありますが、スキル系のトレーニングはアプリと同じで、根本のOS自体がきちんと機能していなければうまく動きません。私たちは皆、忙しい毎日を送っており、スケジュールは常にいっぱいで目の前のことを必死でこなしています。いつのまにか無意識に深く考えないまま時間を過ごしていることもあります。「自分は何者であり、何を成し遂げたいのか。どこに向かっているのか、さらにどんな生き方をしたいのか」自分と対話し、自分の状態を本当に把握しているのでしょうか?いろいろな研修に飛びつく前にまずは個の軸を整え、人間力を鍛えるワークセッションが必要だと思いました。自分の考えや意見を持つこと、やりたいことを口に出して周囲を巻き込んで実現に向けて努力する。本来、キャリアは人事が決めるものではありません。生き方を決めるのは私たち一人ひとり。達成したいキャリアを描き、能力開発に取り組み、主体的に人生をリードするのは自分自身です。マインドフルネス&ジョブクラフティングは、自分と向き合い、担当している仕事の中で自分にしかできないことや価値を見つけて、多様な仕事に柔軟に、そして主体的に取り組むようになるというコンセプトです。やらされ感で仕事をやるのではなく、自分にしかできないことを見つけ、やりがいや達成感を感じるようになる。そのためには自己認識や自分の状態を理解することが鍵になってきます。社員のやりがいとエンゲージメントを高めるためにこのプログラムを選択しました。

Q:実施してみて、いかがでしたか?

A:大企業になればなるほど、仕事のプロセスは細切れになりがちで、最終的なお客様に、組織の事業目標に、自分の仕事がどうつながり、どのように活かされているのかが見えにくくなります。ジョブクラフティングを通じて、会社の事業目標や提供しているサービス、そして自分の強みや、やりがいを感じる仕事を整理しました。どんな仕事でも、その仕事なりの価値や意味があります。仕事を可視化し、自分なりにデザインすることができる部分があるということに気づいてもらうことを意識しました。また、自分と向きあって自分が持っているスキル、強み、知識をどうやって役立てることがきるのかを考えてもらいました。様々な部署、役職の社員が参加しました。仕事に意味を持たせて、価値を見出せるかということを相互に伝えられる様なプロセスを経て、いろんな視点で自分の仕事を見られたことが良かったと思います。実際、プログラム中は、非常に盛り上がって、室内の温度が上がっていたように感じました。まっさらな気持ちで仕事を始めた理由、自分の心の持ち方で仕事は面白くなるということを体感してもらえたと思っています。90年代後半から、会社視点の「生産性」という言葉が重視されるようになり、仕事の意義や価値がみえづらくなってきています。自分の強みや得意なことを生かして主体的に取り組めばやりがいや誇りを感じることができるようになりますし、優れた成果につながります。これこそが、本当の働き方改革なのではないでしょうか。

Q:マインドフルネス&ジョブクラフティングを、企業で実施する有効性はどのような点でしょうか?

A:マインドフルネスとは、単に瞑想をすることではなく、目の前にある、そのことに集中する、全力を尽くしきるということだと理解しています。全力で取り組んでやった仕事とそうでないもの、そこに意識を向けるか否かで成果の質に大きな違いがでてきます。私たちのような人材に関わるビジネスを行っている組織では、目の前の顧客や候補者としっかり向きあう必要があります。傾聴し、共感し、信頼を得ることが非常に重要です。また今後は多様なバックグランドや価値観を持った人たちが一緒に働く時代です。自分の意見を持ち、しっかりと伝えることは当然ですが、それ以上に他者の意見に耳を傾け、理解し、尊重することがより一層求められるようになります。集中力を高め、自らと向き合い、自分の状態を把握すること、そして他者との関わり方、仕事のやり方を見直す機会を定期的に持つことは不可欠です。マインドフルネスの副次的な効果として仕事に対する達成感を高めるだけでなく、幸福度やエンゲージメントを向上させることができるといわれています。弊社は組織変革のまっただなか。新しい企業文化を作っていく上でもこのプログラムが大いに価値があると思います。

 

左:㈱RiceBall 代表取締役 谷口秀人、右:志水静香様

<プログラムの概要>

◆マインドフルネス:日々のビジネスにおいて、雑念に囚われることなく目の前の仕事に集中する力を高め、また、周囲と協働するための心を取り戻し、
チーム力向上を目指す(3時間)→ 詳細はこちら

◆ジョブクラフティング:仕事や仕事のやり方を見つめ直し、本質的な意味や目的について考えていく。同じ仕事でも、工夫や、ものの見方一つで、喜びや楽しみを見出せることに気づき、惰性で行なっていた部分に抜本的な変化を起こす(3時間)→ 詳細はこちら

ファシリテータープロフィール


清水 ハン 栄治
(しみず はん えいじ)

  • TED Resident
  • University of Miami MBA
  • Search Inside Yourself初代講師
  • Cultivating Emotional Balance講師
  • Wim Hof Method講師
  • メディア制作ネットワーク「すみません」代表


井上 広法
(いのうえ こうぼう)

  • 浄土宗光琳寺 住職
  • 浄土宗栃木教区 参事
  • hasunoha 共同代表
  • 未来の住職塾サンガ 副会長
  • 寺子屋ブッダ プログラムディレクター/講師