「今、行っているその仕事は何のためにやっていますか?」
「そのやり方以外の方法は他にはないですか?」
「他の方を巻き込んでみると結果は変わりませんか?」
果たして、これらの問いに対して、すぐに解が出せる方がどれだけいるでしょうか。
ここで一つ質問です。
「日本人の“自身のキャリアへの満足度”は世界で何位だと思いますか?」
いかがでしょうか。
母数は34か国です。
結果は、34/34です。
調査した34か国中の最下位の結果でした
(出典:2021年ランスタッド社・労働者意識に関するグローバル調査)
これらの結果から、何が分かるでしょうか。
我々は、昨日まで行っていることを無自覚・無意識にやってしまう(オートパイロット)傾向を持っています。
結果として、日々の仕事に対して、惰性で、受け身的に、仕事をこなしてしまい、自分なりの意思を持つことなく、仕事に対して工夫をすることなく、やらされ感が生じてしまっているというのが現実ではないでしょうか。
この「無自覚・無意識に昨日までの思考・行動を今日も繰り返す」に一旦、メスを入れるのがマインドフルネスだとすると、自分の行動の選択肢を広げるために、目的・意義を考え、自分なりの工夫を取り入れる、がジョブクラフティングです。
「選択肢を広げ、自分で選択する」という行為は、自ら主体的に行動することに繋がり、結果、自己効力感が上がり、仕事の満足度を上げることになります。
さらには、その気持ちが組織や仕事へのエンゲージメントの向上に繋がり、
古き良き日本においては、トップダウンで仕事が下りてくるものであり、その仕事を遮二無二こなすことで成果に繋がり、結果、自己効力感を上げることが出来たかもしれません。
ただ、現代のビジネス環境はVUCAと呼ばれ、成果が見出しにくい時代です。
こんな時代には、目の前の見つめ直し、仕事を捉え直すことで自己効力感を上げることが必要な時代です。
そして、自らを鼓舞し、1つ1つの仕事に対して、意思を持って取り組む事で成果が導き出せるのではないでしょうか。
子供のころに、図工の時間、はさみやのり、折り紙などを自由に使って、自分なりの造形物を創作したあの感覚を少しでも仕事に持ち込むことが出来たらどれだけ素敵なことでしょうか。
自身の仕事に意義・目的を見出し、周囲にどのような影響を与えているのかを想像し、自分なりの工夫を探り、仕事を捉え直すこと=ジョブクラフティング、により、やらされ感からやりがいに変容することは、現代の我々には必要であると考えます